デモテープオーディションに受かる為の3つの方法。
自分は音楽業界に居ましたが、過去、いわゆるデモテープオーディション、その他音源を送るオーディションというものに4度合格しています。
ここでは、デモテープオーディションに受かるコツ、あまり長々としないで、簡潔にまとめたいと思います。
1.最初の10秒で決まる。
よく言われるのが、「ほんとにデモ送ったところで、聴いてるの?」っていう話。
実際、ちゃんと聴いてます。
ただ、デモテープを聴くレーベルのスタッフの所には、1日数十本、多いと数百本という数の音源が送られてきます。
それを全てフルコーラスで試聴するのは物理的に不可能なので、
正しくは、「途中まではちゃんと聴く」という事になります。
そこでポイントなのが、最初の10秒。
長年レーベルに携わり、様々なアーティストの楽曲を聴いてきたスタッフは、耳が超えています。ですので、最初の10秒で大体全体像がわかるといいます。
はっきり言うと、最初の10秒が「うーーーん」となるとゴミ箱ポイになります。
逆に言えば、
最初の10秒にインパクトを持たせると、その後も聴きたくなる
ということになります。
方法はいくつかあります。
・イントロを長くしない。
・イントロがカッコいい(リフ等)
・音質や耳障りがいい。(簡単にDAW環境が構築できる現代、音質悪いと即落ちます)
・サビはじまりでグッと掴む
等々挙げられます。
DAW環境と書きましたが、要するにパソコンである程度、
良い音で録音できてしまう時代なので、アコギ一本一発録りみたいなものは、よっぽどのインパクトがない限り聴かれません、ということです。
2.写真やCD=R、封筒に凝る。
必ずプロフィール画像は、二点、多くて三点は必須となりますが、多少盛ってもいいので、一番よく撮れた写真を送ることを心がけないとなりません。
間違っても、プリクラや、スマホのアプリで猫耳やヒゲがついた物を送ってはなりません。
スマホでもいいので、バストアップ、そして全身のわかるもの、
最低二点、何度も何度も撮影して、一番いいものを送りましょう。
音源のCD-Rや封筒は、ただ名前と曲をペンで書くより、可能な限り、目立つほうがいいです。なぜなら、同じような茶封筒ばかり送られてくるので、目立ったほうが早く聞かれます。CDは、手作りでもいいのでジャケットを作ると、印象がいいでしょう。手をかけられる所はとにかく凝るべきです。
3.テイクを妥協しない。
一番上にも書きましたが、もはや現代では、個人録音でもいい音で録音できる環境が手に入ります。フリーソフトのDAWも探せばあります。
なので、ヴォーカル、ギター、ベースやドラムス等のレベルのバランスは、何度も何度も聴いて確認しましょう。折角の歌がギターに埋もれて聞こえなかったりしては意味がありません。
それから、テイクです。
一発録りは避けるべきです。納得いくまで何度も何度も録り直してください。歌も楽器もです。これでいいや、が、あとで後悔して意味のない言い訳になってしまいます。
さいごに
あくまでバンド系を想定して書きましたが、自分が気をつけたのはほんとにこの3点くらいなもんです。あとは個々の才能や実力にもよると思いますが、耳の肥えたディレクターは、多少声や演奏が稚拙でも、脳内で補完できたり、才能を見抜いてくれるはずです。自身を持って音源作り頑張ってください。
今回はすごい簡単になってしまいましたが、
またある程度詳しく掘り下げたいと思います。